リスク経済価値アプローチ – Risks and Rewards Approach

 金融資産等の譲渡において、その資産に対する支配の消滅をいつ認識するかについての考え方で、他に「財務構成要素アプローチ」がある。
 「財務構成要素アプローチ」とは異なり、金融資産等を分解せずに一体としてリスクと経済価値のほとんどすべてが第三者に移転した場合にはじめてその金融資産等の消滅を認識する考え方を「リスク経済価値アプローチ」といい、現行では不動産の流動化の処理において採用されている。
 不動産の流動化は,金融商品と異なり、「権利」の譲渡であり、そのリスクと経済価値が不動産の所有と一体化していること, また金融商品に比して時価の算定が容易でないなどの理由からこの考え方が採用されている。例えば、不動産の使用、保有、処分から生じる便益やリスクから完全に解放されたときに支配の移転がなされたと考える。

頭文字:

コメントを残す