ジャスト・イン・タイム

 ジャストインタイム(Just In Time)は、 卜∃夕生産方式の中核的な基本思想である。JISでは、「すべての工程が、後工程の要求に合わせて、必要なものを、必要なときに、必要な量だけ生産(供給)する生産方式である。その狙いは、作りすぎによる中間仕掛品の滞留、工程の遊休などが生じないように、生産工程の流れ化(スムーズに流れること)と生産リードタイムの短縮にある。ジャストインタイムを実現するためには、最終組立工程の生産量を平準化すること(平準化生産)が重要である。ジャストインタイムは、後工程が使った量だけ前工程から引き取る方式であることから、後工程引取方式(プルシステム)ともいうJIS Z 8141-2201」と定義している。

JST生産方式を導入し、成果を得ることは簡単ではない。
成功するための必要条件として、次の点を事前に整備しておく必要がある。

1.同期化

 各生産工程の同期化をはかる。そのためには、工場内を物がスムーズに流れるようにレイアウト改善をするとともに、ラインバランスの適正化を常に管理する。

2.流れ化

1個流し(1個加工したら次工程に送る製造方式で、工程間に仕掛品を作らず1個ずつ流す生産方式)などをスムーズに行う。

3.段取り改善

(シングル段取りなど)段取り時間を短縮する。

4.小ロット化

ロットサイズを小さくする。

5.多能工化

同期化には欠かせない。多台持ちも同様である。

6.平準化生産

「需要の変動に対して、生産を適応させるために、最終組立工程の生産品種と生産量を平準化した生産方式JIS Z 8141-2202」と定義されている。JIT生産を実現するためには、最終工程の生産品種と生産量を平準化することが不可欠である。そのためには、段取り時間の短縮化による小ロット化対応や、製品を構成する部品点数を減らし、共通化するなどして標準化するという工夫も必要である。

7.自働化

不良を作り続けない仕組みを導入する。

8.品質改善(TQM/TQC)

品質管理策を導入して不良品の発生を防ぐ。

・関連用語: TQM

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