予定取引 – planned transactions

 未履行の確定契約に係る取引及び契約は成立していないが取引が予定される時期や物件、量、価額等の主要な取引条件が合理的に予測可能であり、かつ、実行される可能性が極めて高い取引のこと。
 予定取引によって生じる債権債務はヘッジ対象に含まれ,所定の要件を満たせば、ヘッジ会計を適用できる。例えば,期末日以後の取引で発生する外貨建ての売掛金の入金に対して当期に有利となる為替予約を付す場合に,期末日では売掛金は発生していないが為替予約取引は発生している。為替予約はデリバティブに当たるために時価で損益を認識するが、当該為替予約は翌期に発生する外貨建売掛金の為替の変動リスクをヘッジするために締結したものである。
 そこで、予定取引についても、一定の要件を満たす場合には、ヘッジ対象として、ヘッジ会計の適用が認められる。予定取引がヘッジ対象となるか否かの判断は、①過去に同様の取引があつたか、②その予定取引を行う能力があるか、③その予定取引を行わないと不利益があるか、④その予定取引の他に同等の効果や成果のある取引があるか、⑤予定取引実行までの期間は妥当か、⑥予定取引数量は妥当か、に照らして行われる。 

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