部門別原価計算(ぶもんべつげんかけいさん) – departmental costing

原価計算は、費目別、部門別、製品別の3段階について行われるが、部門別原価計算はその第2段階に当たり、費目別計算で得られた原価要素を原価部門別に分類集計する手続をいう。部門別計算において、直接費は仕掛品勘定に直接集計されるが、製造間接費については、部門個別費と部門共通費に分けられ、それぞれ別の計算過程をとることになる。部門個別費は、原価部門について直接に関係して発生した原価であり、その発生した部門に賦課される。一方、部門共通費は複数の部門に共通して発生した原価であり、部門に直接賦課できないため、適当な配賦基準により関連する各部門に配賦する。この手続を第1次配賦といい、製造間接費が、製造部門と補助部門にそれぞれ配分されたことになる。続いて第2次配賦手続において、補助部門に配分された原価は製造部門に配賦されることとなる。なお、補助部門費の配賦方法としては、直接配賦法、相互配賦法、階梯式配賦法などがある。

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