平均残存勤務期間(へいきんざんぞんきんむきかん) – average remaining service period

従業員が期末日から退職するまでの勤務期間の平均のこと。退職給付会計において、数理計算上の差異や過去勤務債務などの償却年数の基準となる。償却については、平均残存勤務期間内の一定の年数で償却することになっているため、①一時に償却する方法、②平均残存勤務期間で償却する方法、③平均残存勤務期間より短い任意の期間で償却する方法、がある。これら償却方法を変更する場合や年数を変更する場合には会計処理の変更となる場合もあるため注意が必要である。なお、平均残存勤務期間は、退職率や死亡率を加味した年金数理計算上の脱退残存表をもとに各年齢における残存勤務期間を求め、年齢別の加入員数で加重平均して算出する。実務では簡便的に標準的な退職年齢から期末日の平均年齢を控除して算定する方法も認められる。平均残存勤務期間は毎期末に算定するが、大きな変動がない場合は直近時点で算定したものを用いることもできる。

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