多種少量生産

 多くの品種を少量ずつ生産する形態である。
柔軟性(フレキシビリティ)を強調する場合、多種変量生産という用語を使う場合もある。中小企業が最も多<採用している生産形態といわれており、その小回り性を活かせる形態である。

多種少量生産の特徴として次の点が挙げられる。

① 製品の種類が多く、生産数量や納期が多様であり、加工順序は製品によって異なることが多く、工場内ではものの動きが錯綜しやすい
② 受注の変動により生産設備の能力の過不足が生じ、さらに受注製品の仕様・数量・納期の変更や短納期注文の発生、購入部品の納入遅れなどが起こりやすい。
③ このため設備の能力計画や製造実施予定を適切に策定することは簡単ではない。
④ 上記の対策として、部品の共通化、標準化やグループテクノロジーの適用などにより、製品や加工順序の多様性を吸収することが有効である。

また、生産方式の改善・変更や実績収集・生産指示システムによる柔軟な生産統制などの努力がなされている。

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