KSF(けーえすえふ)

KSFとは、Key Success Factorの略。日本語では、主要成功要因。事業を成功させるための必要条件である。経営戦略を策定するうえでは、事業におけるKSFを明確にし、自社がKSFをいかに実現していくかが重要である。

例えば、化粧品メーカーは、ブランド力や認知度を高めることがKSFの要件である。また、コンビニの場合は来客要因をつくりついで買いで儲けていることが多いため、商品種の拡充がKSFのひとつといえる。商品種とは、有形商材のみでなく、郵便サービスやATM等の無形商材も含み、コンビニというひとつの店舗において客ができることが広がる、すなわち利便性を高めることが来店要因になり、かつもともと本業であった有形商材の商品もついでに買ってくれるということだ。
発電所の場合は、信頼性と効率性を高めるための配慮・投資が相当にされている。発電所の場合は、ブラックアウトを極端に恐れるので信頼性が重視されるが、反面重油価格がコストに占めるウェイトが大きくかつランニングコストに響いた経験より、効率性を徹底的に高める必要がある学んでいるからだ。

規模、技術力、顧客対応の迅速さなどKSFとなりえる要素はビジネスモデルやトレンドにより変動しするが、業界で優位に立つためには、KSFとなる要因について十分な能力や資産を持っている必要がある。上述したような例でもわかるように、各業界のリーダーは、他に追随を許さないように相当の投資を行っている。既存の業界内でも、新規参入する業界内でも、トレンドやテクノロジーによって変わり得るKSF常に正しく見極め、どこに収集的に投資を行っていけば勝算があるのかを見極めていくことが重要である。

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