財務内容評価法(ざいむないようひょうかほう)

金融商品会計において貸倒懸念債権の貸倒計上額を見積もる方法の1つ。債権に担保や保証が付されているのであれば、担保の処分見込額や保証による回収見込額を債権額から減額して、その残額に債務者の財政状態や経営成績を考慮して貸倒見積高を算定する。貸倒懸念債権となる債務者はまだ破綻状態にあるわけではないので、回収額を見積もることは難しい。また、財政や経営の状態についての情報を入手することも困難であると考えられるため、担保や保証による回収見込額を減額した額に50%を乗じて算出し、次年度以降に見直すなど簡便的な方法も認められている。担保の処分見込額は流動性や時価を考慮し、保証については保証人の保証能力や保証の意思などを検討することが必要となる。

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