メインバンク - main financial bank

融資、預金、為替等の取引を通じて総合的な取引関係にある銀行で、その企業の主力銀行ともいう。メインバンクは、特別な契約があるわけではなく非公式な関係であるが、その特徴としては、①総合的、長期的な取引関係である、②最大の融資元である、③企業の主要な株主であることが多い、④役員等の派遣により人的関係があるなどが挙げられる。機能としては、企業の監視者としての役割を担うモニタリング機能や企業の危機などの際の支援機能がある。このような特徴及び機能はメインバンク制と呼ばれているが、第二次大戦後から1980年代までは、多くの企業と銀行がこのような関係にあった。1990年代に入ると、それまでの間接金融から直接金融へとシフトしていくと同時に不良債権問題等に伴う金融不安からメインバンク制は解消へと進んだが、中小企業においては未だメインバンクの役割は大きい。

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