キヤッシユ・フロー見積法

金融商品会計において貸倒懸念債権の貸倒計上額を見積もる方法の1つ。債権の評価にディスカウント・キャッシュ・フロー法の概念を取り入れた方法で、債権の元本と利息のキャッシュ・フローを合理的に見積もることができる債権について、将来キャッシュ・フローを当期末までの期間にわたり割り引いた現在価値の総額と債権の帳簿価額の差額をもって貸倒見積高として貸倒計上する。割引に使用する利子率は,債権発生当初の約定利子率か当初の実効利子率を使用する。また、将来キャッシュ・フローの見積もりは毎期見直すことになるが、キャッシュ・フローに変動がない場合は、期が進むにつれて貸倒引当金として計上される金額が少なくなる。これは、割引率が一定であるので時間の経過により割引価値が現在価値に近づくからである。そのため、貸倒引当金を取り崩すことになるが、その取崩額は時間の経過を理由として「受取利息」として処理するが、「貸倒引当金戻入額」として処理することも可能である。

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