定義
商圏とは、イ固々の店舗や商業集積の商売の対象となる地理的範囲のことである。
商圏の分類
商圏には、以下の分類がある。
一次商圏
その店舗あるいは商業集積を利用する顧客数、あるいは可能販売高で70%程度を占める顧客が居住する地理的範囲である。
二次商圏
その店舗あるいは商業集積を利用する顧客数、あるいは可能販売高の20%程度を占める顧客が居住する地理的範囲である。
三次商圏
残りの10%程度の顧客が居住する地理的範囲である。
商圏分析
設定の方法としては、次のようなものがある。
ライリーの法則
2つの都市がその間にある都市から販売額(顧客)を吸引する割合は、その2つの都市の人口に比例し、距離の2乗に反比例するというものである。小売引力の法則ともよばれる。
ライリー&コンバースの法則
コンバースが考えたもので、ライリーの法則を使って、2つの都市の商圏分岐点を算出する。商圏分岐点とは、ライリーの法則でBa/Bb=1となる地点のことである。
コンバースの法則
新小売引力の法則ともよばれる。大都市とその近くの小都市における購買力吸引力の割合を算出するモデルである。基本的な考え方は、その小都市における購買力は、大都市に吸引される部分と小都市に残る部分の2つに分かれるというものである。
ハフモデル
ハフが考えたもので、消費者が、ある店舗に買い物に出かける確率(吸引率)を算出する。「消費者は大きな店舗へ足を向けやすい。ただし、近い方が良い」という一般的な傾向を前提にしており、ある店舗を選択する確率を、店舗の規模(売場面積)に比例し、そこまでの距離に反比例するとしている。